イシューの見極めができれば、イシューを分解していきます。
イシュー分解の2つのポイント
次の2つのポイントがあります。
- 「ダブりもモレもなく」MECEで
- 「本質的に意味のある固まりで」
「ダブりもモレもなく」MECEで
MECE(ミーシーとかミッシーと読む)とは、「ある事柄を重なりなく、しかも漏れのない部分の集合体として捉えること」であり、「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の頭文字を取った造語です。もともとはマッキンゼーの社内用語だったようですが、ロジカルシンキングなどの書籍で広まった概念です。よく聞く用語ですので別記事で詳しく説明する予定です。
特にイシューを分解するこの段階では、「モレなく」の考え方を大切にしてください。
「本質的に意味のある固まりで」
「本質的に意味のある固まりで」というとかなり難易度が高い感じになりますが、「分析の目的に合致するかどうか」を考えればわかりやすいと思います。もっというと「研究開発の判断を助けるためにどれくらい役立つか」という感じです。
イシューを分解する型(フレームワーク)
イシューの分解するにも多くの典型的な型があります。それぞれの会社や研究室にも固有の型があると思いますので参考ししてみるといいと思います。何度もやっているとだんだんパターンがわかってきて典型的な型になっていくと思いますよ。
典型的な型
- Where/What/How
- 機能/形態/しくみ など
- 材質/加工法/表面処理 など
- 技術/生産/販売 などのプロセスによるもの
型がないときは逆算する
「最後に何が欲しいのか」から考えて、そこから必要となる要素を何度も仮想的にシミュレーションすることがダブりもモレもないイシュー分解の基本となります。
これははじめて研究開発に従事する人にはよくある話ですが、結構有効で使えます。
イシュー分解の2つの効用
- 課題の全体像が見えやすくなる
- サブイシューのうち取り組む優先順位の高いものが見えやすくなる
イシューを分解してそれぞれに仮説を立てる
サブイシューについてもスタンスを問って仮説を立てます。
見立て(仮説のベースとなる考え)があればそれに越したことはありませんが、それがなくても強引にスタンスを取り、「ふたを開けてみないとわからない」とは決して言わない。